中国のテクノロジーおよびゲーム大手テンセントとギルモ家は、フランスのゲーム出版社兼開発会社ユービーアイソフトを非公開化する取引で買収する交渉を行っていると報じられている。

この報道はブルームバーグが「事情に詳しい関係者」を引用して伝えたものだが、ユービーアイソフトが今後発売予定の主力ゲームタイトル「アサシン クリード シャドウズ」の収益予想を引き下げざるを得なくなった後、ユービーアイソフトの将来について数ヶ月にわたり憶測が飛び交っていた。

ユービーアイソフトの買収

Ubisoft は上場企業であり、その主要株主は創業者、ギルモ家のメンバー、および Tencent です。

詳細はほとんど不明だが、ブルームバーグは、協議には同社の非公開化も含まれると報じている。おそらくこれは、当時公開されていたソーシャルメディアを非公開化し、Xソーシャルメディアにブランド名を変更したイーロン・マスクのTwitter買収とほぼ同じようなやり方になると思われる。

非公開企業となったユービーアイソフトは、株主に縛られることもなくなり、収益を公表する必要もなくなる。しかし、テンセントやギルモ家がどのような立場をとるかは不明だ。

同社の現CEOであり共同創業者の一人でもあるイヴ・ギルモ氏は、自身の家族の権益を主要な支配株主として維持する取引を求める可能性がある。これにより、ユービーアイソフトは現在の経営陣のもとに留まりながら、中国で最も価値の高い企業であるテンセントの資金援助を受けて事業を継続することができる。

Web3とブロックチェーン

現時点では協議が真剣なものかどうかは不明だ。コインテレグラフはユービーアイソフトとテンセントに連絡を取ったが、どちらの会社からもすぐには返答は得られなかった。

しかし、買収のタイミングは理にかなっている。ユービーアイソフトの株価は、過去12か月間で半分以上急落した後、買収の噂を受けて30%以上回復したようだ。

買収報道の中でUbisoftの株価が上昇傾向にあることを示すチャート。出典:Microsoft

このような買収が実現した場合、両社は暗号通貨やブロックチェーンに友好的なAAAゲーム組織の国際連合として機能する可能性がある。日本のスクウェア・エニックスや韓国のパールアビスなどの他のゲーム会社もWeb3やブロックチェーンベースのゲームに投資しているが、導入に関してはユービーアイソフトとテンセントがそれぞれの分野で先駆者となっている。

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