ビットコインは6万ドルを下回ると下落する可能性が高いが、投資家は下落時に買いを入れるべきだと報告書は述べている。
スタンダード・チャータード銀行は、デジタル資産は地政学的リスクに対する安全な避難場所ではないと述べた。
同銀行は、ビットコインは伝統的な金融問題に対するヘッジ手段であると記した。
中東で進行中の紛争に関連する地政学的リスクがビットコイン（BTC）の価格を圧迫し、週末までに6万ドルの水準を下回る可能性が高いが、それでも、下落時には買うべきだと、投資銀行のスタンダード・チャータード（STAN）は木曜日に電子メールでコメントした。
報告書によると、世界最大の暗号通貨は地政学的リスクに対する安全な避難場所ではないという。
「金は地政学的なヘッジだ」とスタンダード・チャータード銀行のデジタル資産調査部門グローバル責任者ジェフ・ケンドリック氏は述べ、「BTCは銀行破綻や脱ドル化／米国債問題などの伝統的な金融問題に対するヘッジだ」と付け加えた。
同銀行は、地政学的な懸念がビットコインの価格を押し下げる一方で、11月の米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利する可能性を高めており、「選挙後のビットコインの確率は向上する」と指摘した。
オプション市場の動向もこの見方を裏付けており、ビットコインの12月限の未決済建玉が8万でここ数日急増していると同レポートは指摘している。
ビッゲット・リサーチもこの前向きな見方に同調した。「全般的な景気低迷にもかかわらず、機関投資家は毎日採掘される量と同額かそれ以上のレートでデジタル通貨を購入し続けている」と、ビッゲット・リサーチのチーフアナリスト、ライアン・リー氏は電子メールでのコメントで述べた。
記事執筆時点でビットコインは6万500ドル前後で取引されており、当日は約0.4％下落した。一方、より広範な暗号通貨市場指数CoinDesk 20（CD20）は5.5％下落した。
続きを読む: 暗号通貨は株式市場を上回り続ける: Canaccord
