XRP ETF申請が浮上、SECがリップル判決を控訴

米国証券取引委員会(SEC)は、リップル事件におけるアナリサ・トレス判事の歴史的な判決に対して控訴通知を提出した。この最近の動きは、SEC自体の変更からXRPに対する新たな機関投資家の関心まで、規制の枠組みにおける多くの変化の真っ只中に起こった。

この控訴は、リップル社のXRPトークンの二次取引は証券取引に当たらないという2023年のトーレス判事の判決を覆すことを目指している。同判決で同判事は、資産としてのXRPは、SECが金融資産を投資契約として定義する手段であるハウィーテストの基準を全て満たしていないと判断した。

裁判官は、リップル社の創業者による機関投資家への初期の売却は確かに証券売却を構成すると裁定したが、流通市場での取引は同様の分類に該当する必要はなく、そのためこの判決はリップル・ラボ、そしてより一般的に言えば暗号通貨業界にとって部分的に勝利となった。

控訴の申し立ては、SECが、物議を醸している執行責任者のグビール・グレワル氏が10月11日に退任すると発表したのと同じ日に提出された。グレワル氏は、仮想通貨業界に対する攻撃的な姿勢で物議を醸す人物となっており、就任以来100件を超える執行措置を講じている。

同庁は、後任が任命されるまでの間、SEC執行部門の副部長であるサンジェイ・ワドワ氏が長官代行を務めると発表した。

法的な不確実性が残っているにもかかわらず、XRPに対する機関投資家の関心は高まっているようだ。9月30日、暗号資産運用会社のBitwiseはデラウェア州でXRP ETF信託を申請した。