暗号通貨擁護団体のCryptocurrency Open Patent Alliance(COPA)と特許に特化した組織Unified Patentsは、ブロックチェーンと暗号通貨技術を標的とする「特許トロール」に対抗するキャンペーンを開始した。

COPAは10月1日のブログ投稿で、2人が「ブロックチェーンゾーン」を立ち上げたと述べた。これは、非代替性トークン(NFT)、ウォレット、スマートコントラクトなど、さまざまな技術を網羅する、非実践主体(NPE)の管理下にある特許をターゲットにしたキャンペーンである。

COPAは、この提携は、法廷闘争の高額な費用を利用して和解を交渉する特許トロール(NPE)による「不当で費用のかかる」法的請求からブロックチェーン企業や開発者を保護することを目的としていると述べた。

特許トロール、または特許の買い占め屋は、特許を保有し、ライセンス供与したり、許可なく特許を使用する者を訴えたりして利益を得ることを目的としている団体です。通常、彼らは特許を自分で使用しません。

Unified Patents によれば、これらの団体は昨年、米国の全特許訴訟の 58% を占め、その 95% はテクノロジー企業を標的としていた。

特許トロール(赤)は、2023年に保有する特許をめぐって1,700件以上の訴訟を起こした。出典:Unified Patents

「特許トロールはイノベーションの妨げだ」とコインベースの法務責任者、ポール・グレワル氏は言う。「コミュニティが暗号経済の構築という重要な事業を継続できるよう、特許トロールを阻止しなければならない」

ユニファイド・パテントズのCEO、ケビン・ジェイケル氏は、この提携により、仮想通貨分野が「経済の他の分野に影響を及ぼしている、あまりにも頻繁に起こる根拠のない特許主張によって妨げられることがなくなる」と述べた。

仮想通貨の世界では、特許トロールの疑いが高まっている。9月には、支援団体のDeFi教育基金(DEF)が、仮想通貨プロトコルのMakerDAO(現Sky)とCompound Financeを特許侵害で提訴していたTrue Return Systemsが所有する「オフチェーンデータをブロックチェーンにリンクする」特許を取り消すよう動いた。

DEFは和解契約の一環として8月にTrue Returnから特許を購入し、SkyおよびCompoundに対する請求を終了した。

一方、暗号ドメイン名サービスであるEthereum Name Service(ENS)は、ブロックチェーンを使用してドメインを決定する技術を開発したと主張するライバルのUnstoppable Domainsに付与された特許に異議を唱え、その技術の先駆者であると主張している。

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