• 暗号通貨シンクタンクのコインセンターのトップ幹部らが、同団体が設立10周年を迎えるにあたり退任する。

  • エグゼクティブディレクターのジェリー・ブリト氏と上級政策顧問のロビン・ワイズマン氏は年末に退任し、ピーター・ヴァン・ヴァルケンバーグ氏が指揮を執ることになる。

暗号通貨の擁護と研究で定評のある団体、コインセンターの創設エグゼクティブディレクター、ジェリー・ブリト氏は年末までに退任すると、同団体のウェブサイトへの投稿で述べたが、取締役としての地位は維持すると付け加えた。

コインセンターの上級政策顧問ロビン・ワイズマン氏も同様で、同氏は2014年の設立当初からロビー活動団体というよりは「シンクタンク」として特徴づけられてきたこの暗号通貨研究グループの取締役会にも留任する。

新しい事務局長にはピーター・ヴァン・ヴァルケンバーグ氏が就任し、ランドン・ジンダ氏は政策担当ディレクターに就任する。この文書ではブリトー氏とワイズマン氏の今後のキャリアについては触れられておらず、コインセンターの広報担当者は両氏とも計画を明かしていないと述べた。

「ピーターはコインセンターの使命を誰よりもよく理解しており、暗号通貨と憲法の交差点における彼の深い知識と経験は比類のないものだ」と、長年ワシントンの議会公聴会やその他の政策イベントでおなじみの顔であるブリト氏は指摘した。

「当初の目標はビットコインが『脱出速度』に達するまでの時間を確保することだった。その点では成功したと思う」とブリト氏は書いている。「しかし、闘いはまだ終わっていない」

コインセンターの幹部は、同組織が依然として内国歳入庁による仮想通貨の納税申告ルールの制定に反対していることから退任する。2021年のインフラ投資・雇用法に基づく米国の税法改正では、1万ドル以上のデジタル資産を交換する仮想通貨ユーザーは、実名、社会保障番号、住所などの情報を収集し共有することが求められる。コインセンターは2022年に初めて合憲性を争う訴訟を起こし、今も「過度な監視」に当たると主張している。米国第6巡回区控訴裁判所の判事は、先月この訴訟を却下した後、再審理を認めた。