Visaの暗号通貨部門責任者、クイ・シェフィールド氏は、金曜日にシンガポールで開催されたソラナ・ブレイクポイント・イベントでの談話の中で、今後数年間で非ドル法定通貨に基づくステーブルコインが成長するだろうと語った。

「ドルは国境を越える取引には最適だが、その場合、迅速かつ効率的に両替できなければならない」とシェフィールド氏は言う。「そこでは他の現地通貨ステーブルコインが大きな役割を果たすことになる」

Visa幹部は、現在はUSDステーブルコインがステーブルコイン市場の総供給量の99％を占めているが、将来的にはすべての主要法定通貨がオンチェーンで表れるようになると付け加えた。シェフィールド氏はまた、USDTやUSDCとの差別化を図るステーブルコインが市場に参入してくるのを見るのは「エキサイティング」だと述べた。

「現在、ほとんどのユースケースでは、人々はステーブルコインを明示的に使用しているようです。人々はステーブルコインが何であるかを知っており、消費者に直接販売するブランドもあります」とシェフィールド氏は語った。「しかし、ブランドが重要ではなく、経済性がすべてであるバックエンドで発生する可能性のあるユースケースは他にもたくさんあると考えています。」

今週初め、シンガポールのToken2049で、デジタル資産保管会社BitGoが独自のステーブルコインUSDSを発表した。これは、流動性を提供する機関に金銭的インセンティブを提供することで、2大市場プレーヤーとの差別化を図ることを目的としている。

これは、昨年のローンチ以来、時価総額で4番目に大きいステーブルコインとなったペイパルのPYUSDなど、ステーブルコイン事業への多くの新規参入者のリストに加わることになる。水曜日、ロンドンを拠点とするフィンテック企業レボリュートも独自のステーブルコインのローンチを計画していると発表した。

シェフィールド氏は、2024年は、一部の非暗号通貨企業がステーブルコインを使って海外のフリーランサーへの支払い問題を解決しようとしている、一種の転換点となる年だと述べた。

「これは、ナイジェリアやアルゼンチンのフリーランサーが何度も目にする最大の使用例の一つです。彼らは報酬をもらいたいし、ドルを好むのです」とビザの幹部は語った。

シェフィールド氏は、ステーブルコインが国境を越えた決済手段と国内決済手段の両方を結びつけるバックエンド決済手段となり得るかどうかは、依然として疑問であると同時に大きなチャンスでもあると述べた。

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