FTXの元CEOサム・バンクマン・フリード氏は、前回の裁判は不公平だったと主張し、新たな裁判を求めている。
バンクマン・フリード氏の弁護団は、ルイス・カプラン判事が裁判中に偏見を示したと非難している。
FTXの元CEOサム・バンクマン・フリード氏は、詐欺罪の有罪判決に対して正式に控訴し、再審を求め、同氏の事件を担当した判事が同氏に対して偏見を持っていたと主張している。9月13日に第2巡回控訴裁判所に提出された102ページに及ぶ詳細な文書の中で、バンクマン・フリード氏の弁護団は、ルイス・カプラン判事が裁判中ずっと「違法」だったと主張し、被告側の主張を支持するとされる批判的な発言をしている。
以前の弁護団に代わってバンクマン・フリード氏の新しい弁護士となったアレクサンドラ・シャピロ氏は、控訴の中で、同氏の依頼人が推定無罪の恩恵を一度も受けていないことを強調した。同氏は、バンクマン・フリード氏は正式に告訴される前から、メディアや司法制度など複数の情報源から偏見にさらされていたと主張している。
サム・バンクマン・フリード控訴請求(出典:Courtlistner)
控訴では、判事が重要な弁護側の主張を阻止し、バンクマン・フリード氏の訴訟に有利になる可能性のある証拠を不当に制限したという主張など、いくつかの問題点が浮き彫りになっている。また、この申し立てでは、「違法な」没収命令や、弁護側を支持する可能性のある重要な証拠の隠蔽疑惑など、手続き上の誤りについても懸念が提起されている。
バンクマン・フリードの有罪判決と控訴手続き
バンクマン・フリード氏は、2023年11月に自身の仮想通貨取引所FTXの破綻に関連する複数の罪で有罪判決を受けることになっていた。同氏は3月に懲役25年の判決を受けた。当初の弁護団は、より軽い6年半の刑期を勧告した。一方、検察は40~50年の刑期を求めた。
しかし、この控訴は、バンクマン・フリード氏の元同僚であるキャロライン・エリソン氏が今月下旬に判決を控えている中で行われた。詐欺罪で有罪を認め、バンクマン・フリード氏に不利な証言をしたエリソン氏は、懲役刑を要求していない。
バンクマン・フリード氏の弁護団は現在、控訴裁判所にその主張を持ち込んでおり、同氏の有罪判決を覆し、新たな裁判の実施を求めている。
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