BlockBeatsによると、9月10日、DataTrekの共同創業者であるニコラス・コラス氏は、先週金曜日の債券市場からの景気後退警告は、2年国債と10年国債の長期的関係の変化だけではない、と強調した。2年国債の利回りの大幅な低下により、短期国債とフェデラルファンド金利のスプレッドは、少なくとも50年で最もマイナスの水準にまで落ち込んだ。
コラス氏は、この期間にこの2つの短期金利の差がマイナス1%を下回ったのは3回のみで、そのたびに1年以内に景気後退が始まったと指摘した。しかし、コラス氏はこれが必ずしも景気後退が差し迫っていることを意味するとは考えていない。景気後退にはきっかけが必要であり、これまでのところ米国はこれほど深刻な経済減速を引き起こすような出来事を経験していないと同氏は述べた。むしろ、この逆転は、労働市場が減速する中、連邦準備制度理事会が借入コストを迅速に引き下げていないことを債券トレーダーがますます懸念していることを示唆している。コラス氏は月曜日のレポートで、「債券市場は、連邦準備制度理事会が金利引き下げで大幅に遅れていることを示している」と述べた。