バイナンスの元CEO、チャンポン・“CZ”・ジャオ氏は、同仮想通貨取引所への今後の関与に関して不透明感に直面している。数週間以内に釈放されると見込まれているものの、CZ氏が同プラットフォームの管理や運営を永久に禁止される可能性があるとの兆候がある。

当初の報道では、CZ の Binance からの追放は 3 年間続くとされていたが、最近の Axios の報道では、追放は無期限になる可能性があるとされている。Binance の CEO であるリチャード・テン氏は、CZ が同社で管理職に就くことを禁じられたと述べた。しかし、この追放が法的要件なのか、自主的な合意なのかは不明である。

2023年11月、バイナンスは米国当局と43億ドルの和解に達し、長年の捜査を解決した。CZは銀行秘密法違反に関連する重罪容疑1件で有罪を認め、懲役4ヶ月の判決を受けた。

和解の一環として、CZ氏はバイナンスのCEOを退任し、経営職を手放すことに同意した。同氏は相談に応じる姿勢は維持すると述べたが、合意では同氏が取引所の運営や管理に関与することは明確に禁じられている。

SECとの法廷闘争が続く

米国司法省との和解にもかかわらず、バイナンスの法的トラブルは終わっていない。同社は依然として米国証券取引委員会(SEC)との係争中だ。SECはバイナンスが未登録の証券取引所を運営し、マネーロンダリング防止規制を遵守していないと非難している。

SECの仮想通貨執行事件における権限を制限する最近の最高裁判所の判決は、Binanceに利益をもたらす可能性がある。しかし、この事件の結果は依然として不透明だ。

Binanceの将来とCZ氏の同社への関与は依然として不透明だ。CZ氏は間もなく釈放される見込みだが、同氏の経営職の永久禁止はBinanceの運営に重大な影響を及ぼす可能性がある。

SECとの進行中の法廷闘争も、Binanceの将来をめぐる不確実性を高めている。この訴訟の結果は、暗号通貨業界全体に広範囲にわたる影響を及ぼす可能性がある。