• ドナルド・トランプ前大統領は、トランプ政権2期目における米国経済に対する意向を述べた長文の経済演説の中で、暗号通貨についてほんの少しだけ触れただけだった。

  • トランプ大統領は米国を暗号通貨の世界首都にするという約束を繰り返した。

ドナルド・トランプ大統領は木曜日の公の場での発言の中で、大統領に再選されれば米国を世界の仮想通貨の中心地にするという約束を改めて表明したが、経済政策に関する幅広い演説の中でデジタル資産についてはほんの少ししか触れられなかった。

「未来の産業を攻撃するのではなく、アメリカを仮想通貨とビットコインの世界の中心地にするなど、我々は未来の産業を受け入れる」とトランプ大統領はニューヨーク経済クラブの集会で聴衆に語った。

トランプ氏自身も、自身の家族と関係のある今後の暗号通貨プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンス」の「主任暗号通貨推進者」として、この業界で直接的な役割を果たす可能性がある。

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1時間に及ぶ演説の中でトランプ大統領は、規制の削減や国内のエネルギー生産の増加促進など、2期目が認められた場合の米国経済の抜本的な改革計画を明らかにした。

「私は経済を破滅的な規制から解放するための歴史的なキャンペーンを開始する」とトランプ氏は述べた。「私は今日、2期目に新たな規制1つにつき少なくとも10倍の規制を撤廃することを誓う」

トランプ氏はさらに、当選すれば、人工知能分野の成長を継続し、米国のハイテク産業が中国との競争力を保つためには電力増加が必要だとして、国内のエネルギー生産を増やすため直ちに国家非常事態宣言を発令すると付け加えた。

「これらの包括的な権限により、我々はあらゆる官僚的ハードルを突破し、新たな掘削、新たなパイプライン、新たな製油所、新たな発電所、新たな電気施設、あらゆる種類の原子炉の迅速な承認を発行する。我々がかなり迅速に作り出せるこの膨大な供給を見込んで価格は直ちに下落し、我々は後れを取るのではなく先導者となるだろう」とトランプ氏は述べた。

トランプ大統領はまた、連邦政府の支出を監査し、無駄を摘発する任務を負う政府効率化委員会の設置というイーロン・マスク氏の提案と、同委員会の委員長としての申し出を受け入れると述べ、X(旧ツイッター)の所有者でテスラのCEOであるマスク氏は「忙しくない」と冗談を飛ばした。