• ジャスティン・サン氏のWBTC引き出しは暗号通貨コミュニティにおける分散化の懸念を引き起こしている。

  • サンはWBTC準備金の管理を否定し、戦略的な関与を強調した。

トロン(TRX)の創設者ジャスティン・サン氏が再び脚光を浴びているが、今回はラップド・ビットコイン(WBTC)への関与が原因だ。最近、「0xbe6」と名付けられたサン氏のウォレットは、わずか8時間前にイーサリアムブロックチェーン上のバイナンスから637 WBTC(4,080万ドル相当)を引き出した。

この動きは、8月11日のBitGoとの保管契約に続くもので、サン氏のウォレットはそれ以来2,591WBTCを引き出されており、これはサン氏の疑わしい入金アドレス「1Fbsri」経由でBinanceに送金された2,590BTCに相当する。関連する動きとして、「1Fbsri」アドレスはわずか6時間前にさらに500BTC(3,212万ドル)をBinanceに送金しており、さらなるWBTCの変換と引き出しが間もなく発生する可能性があることを示唆している。

注目すべきことに、約1週間前、「0xbe6」ウォレットはバイナンスから347.5WBTC(2040万ドル)も引き出した。一方、サンに関連する複数のウォレットはバイナンスに2,590BTC(1億5650万ドル)を入金し、さらなる憶測を呼んでいる。

こうした取引のなか、BiT GlobalとBitGoは最近、「複数の管轄区域と複数の機関による保管」を推進することを目的とした提携を結んだが、これがコミュニティ内で分散化への懸念を引き起こしている。

これに対し、サン氏は「WBTCへの私の個人的な関与は完全に戦略的なものです。WBTC準備金の秘密鍵は管理しておらず、BTC準備金を移動することもできません」と述べ、自身の役割を明確にした。同氏はさらに、分散化、セキュリティ、安全性に重点を置いたプロジェクトをサポートすることが目標だと付け加え、DeFiエコシステムにおけるWBTCの重要性を強調した。

サン・オン・さらなる論争

サン氏はまた、トロンDAOリザーブが管理するステーブルコインUSDDを裏付ける1万2000ビットコイン(7億2900万ドル相当)を削除したことでも調査を受けている。コミュニティの同意なしに行動したとサン氏を非難する声もある。しかし同氏は、USDDの仕組みでは担保がシステムの指定額を超えた場合にそのような引き出しが可能だと説明し、この動きを擁護した。同氏は、USDDは300%を超える長期担保率を維持していると強調した。

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