ワイオミング州は、ワイオミング・ステーブル・トークンと呼ばれる米ドルに裏付けられたステーブルコインを作成しており、より迅速で安価なビジネス取引手段として、また州に新たな収入源を生み出す手段として、2025年第1四半期にローンチする予定であるとCNBCが報じた。

カウボーイ州のステーブルコインの背後にあるグループは、このプロジェクトを米国のデジタルドルのモデルとして構想している。

ワイオミング州知事マーク・ゴードン氏はジャクソンホールで開催されたワイオミングブロックチェーンシンポジウムでCNBCに対し、成功の鍵は「透明性があり、短期国債によって完全に裏付けられ、ドルに依存するステーブルコインの導入」だと語った。

同氏はさらにこう付け加えた。「デジタル資産に将来性があることは明らかだ。米国はこの問題に取り組まなければならない。ワシントンは少々頑固だが、だからこそ機敏で起業家精神に富んだ州であるワイオミングが違いを生み出すことができるのだ。」

報告書によると、ワイオミング州は2018年以降、仮想通貨に好意的な法案を30件以上可決している。

ワイオミング州ステーブルトークン委員会の委員であるフラビア・ネイブス氏はCNBCに対し、同州はトークンを取引所に発行し、取引所がそれを小売ユーザーに発行する計画だと語った。そうなれば、トークンは日常的な支払い方法のひとつになるはずだと同氏は付け加えた。

「ワイオミング州ジャクソンのカウボーイコーヒーに行ってラテを買いたいと思ったら、ソラナにウォレットがあり、ワイオミングトークンを使ってコーヒーを買うことができるようになる」と彼女はステーブルコインのビジョンを語った。

彼女は、ワイオミング州はプライベートネットワークの代わりにイーサリアムやソラナなどいくつかの異なるパブリックブロックチェーンを使用する予定であるため、プライバシーに関する懸念はないはずだと述べた。