• トランプ大統領は、選挙に勝利した場合の政権移行チームの共同議長にハワード・ラトニック氏とリンダ・マクマホン氏を任命した。

  • カンター・フィッツジェラルド氏は、ラトニック氏の下、2021年後半からテザーの準備金を管理し、同社の財務安定性を守ってきた。

  • トランプ陣営は仮想通貨の利益を支援することを約束しており、ヴァンス氏とトランプ氏の息子らは名誉会長として政権移行チームに加わる。

ドナルド・トランプ氏は、選挙に勝った場合、政権移行チームをカンター・フィッツジェラルドのハワード・ラトニック最高経営責任者(CEO)とリンダ・マクマホン氏が率いると発表した。同氏は、米国中小企業庁長官を務めたマクマホン氏とともに、チームの共同議長を務める。さらに、トランプ氏の副大統領候補であるJ・D・ヴァンス氏と、同氏の息子であるエリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が名誉議長を務める。

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カンター・フィッツジェラルドのテザーでの役割

カンター・フィッツジェラルド氏は2021年後半からテザーの準備金を管理してきた。時価総額で最大のステーブルコインであるテザーは、その準備金の裏付けをめぐって批判に直面している。疑惑にかかわらず、ルトニック氏はブルームバーグとのインタビューで、必要なリソースを保有していると述べ、テザーの財務力を擁護した。

トランプ陣営とカンター・フィッツジェラルドはコメント要請に応じなかった。この発表は、選挙で仮想通貨が注目を集める中、戦略的な動きを示すものだ。パラダイムのアレックス・グリーブ氏は、ラトニック氏が以前ステーブルコインについて説明していたことを指摘し、仮想通貨業界における同氏の影響力を強調した。

トランプ陣営は仮想通貨業界を支援することを約束しており、業界に敵対的とみなされる規制措置を終わらせると約束している。仮想通貨支持者として知られているヴァンス氏を選んだことや、ビットコイン採掘とデジタル資産に対するトランプ陣営の姿勢は、この約束を反映している。

暗号通貨に対するハリスの立場

一方、民主党の候補者であるカマラ・ハリス副大統領は、仮想通貨に対する立場をまだ表明していない。ハリス陣営は最近、経済政策を発表したが、仮想通貨については直接言及していない。

ルトニック氏の選出は、政治と仮想通貨の交わりが深まっていることを強調するものだ。多額の資産を管理した経歴を持つルトニック氏の役割は、トランプ氏が大統領に就任した場合、仮想通貨政策を形作る可能性がある。同氏のこれまでのビットコイン支持と主要な金融イニシアチブへの関与は、トランプ氏の選挙公約と一致する。

政権移行チームの結成は、新政権の誕生に備える標準的な手順だ。トランプ陣営は、経済・金融改革に関する公約の実現に重点を置くことを強調している。

トランプ大統領がテザー管理人のハワード・ラトニック氏を政権移行チームに指名したという記事が、Crypto News Land に最初に掲載されました。