米上院は予算案を可決し、2019年以来初の連邦政府閉鎖を辛うじて回避した。BBCによると、85対11の賛成多数で可決されたこの法案は、下院での先の承認に続き、現在はジョー・バイデン大統領の署名待ちとなっている。
予算協定の主なハイライト:
この法案は、連邦借入限度額の引き上げを求めるドナルド・トランプ次期大統領の要求を除外しており、共和党議員に対するトランプ氏の影響力の限界を示している。
災害救援のための1000億ドルと農家への援助のための100億ドルが含まれます。
議員の給与引き上げ、医療保険制度改革、ボルチモア橋などのインフラ整備プロジェクトへの資金提供など、以前の草案から規定を削除した。
この合意がなければ、何百万人もの連邦政府職員が無給休暇や無給勤務に直面し、公共サービスや支援プログラムが深刻な混乱に陥っていた可能性がある。2019年の最後の政府閉鎖は35日間続き、米国史上最長となった。
舞台裏の交渉
この法案は厳しい精査と修正を経て、大きなハードルに直面した。118ページに及ぶ「2025年アメリカ救済法」は、共和党に以前の法案を拒否するよう促したトランプ大統領とイーロン・マスク氏の反対を受けた。マスク氏の働きかけにもかかわらず、民主党の主要条項とトランプ大統領の債務上限要求は最終版から除外された。
政治力学
マイク・ジョンソン下院議長は、法案の取り扱いをめぐって自党から批判を受けたが、法案可決後には感謝の意を表し、1月の「大きく重要な新たなスタート」に向けた布石だと述べた。ジョンソン下院議長は、法案が最終的に承認されたのは、交渉中にトランプ大統領とマスク氏と頻繁にコミュニケーションをとったおかげだと述べた。
トランプ大統領から政府支出削減に注力するよう指名されたマスク氏は、最終法案は以前の草案に比べて大幅に簡素化されていると述べ、ジョンソン氏のリーダーシップを称賛した。
将来への影響
1月に共和党が議会の両院を掌握する中、激しい交渉は今後、立法上の課題が待ち受けていることを示唆している。ジョンソン下院議長とトランプ次期大統領が次期任期に向けて準備を進める中、予算をめぐる争いは、今後起こる緊迫した政策闘争を垣間見せてくれる。