分散型金融（DeFI）プラットフォームCardano（ADA）の創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、暗号通貨業界はもはや生き残るためにビットコイン（BTC）に依存していないと主張し、一般的な見解に異議を唱えた。
ブロックチェーン業界の著名人であるホスキンソン氏は、ビットコインは業界の確立に重要な役割を果たしたが、新しい技術やデジタル資産の出現により不要になったと主張したと、12月7日のCointelegraph ARとのインタビューで語った。
彼はビットコインの歴史的重要性を認め、デジタルゴールドとしての評判を持つデジタル資産を持つことは重要だと述べた。
「ビットコインは生き残るために業界を必要としており、取引所やその他のインフラももちろん必要です。なぜなら、その点ではビットコインは自給自足ではないからです。しかし、業界は生き残るためにビットコインを必要としなくなりました。ビットコインのような評判とデジタルゴールドを備えたデジタル資産があるのは素晴らしいことです」とホスキンソン氏は語った。
ビットコインが新しいテクノロジーに適応する必要性
ホスキンソン氏は、過去の技術革新との類似点を挙げ、マイクロソフト（NASDAQ: MSFT）のWindowsでの経験を指摘した。同氏は、かつては無敵と思われていたWindowsが、業界がモバイルデバイスへと移行するにつれ優位性を失ったと指摘した。同氏は、ビットコインも変化する力学と技術の進歩に適応できなければ、同様の運命をたどる可能性があると警告した。
さらに、ホスキンソン氏はビットコインのエコシステムに対し、イノベーションを受け入れ、他のブロックチェーンプラットフォームとの競争力を維持できるロードマップを検討するよう求めた。
「ビットコインは、イーサリアムや他のものと競争できるロードマップを作成する可能性があります。エコシステムとしてその道を進むかどうかは、彼ら（ビットコインコミュニティ）の決定です。文化がそれを許すとは思いません」と彼は付け加えた。
同幹部は、非対話型プルーフ・オブ・ワーク（PoW）やプロトコルなどの取り組みを挙げながら、カルダノのイノベーション促進の取り組みを詳しく語った。同氏は、カルダノがスマートコントラクトや資産発行など2010年代初頭のアイデアを自社の設計に統合し、デジタル通貨分野に代替手段を導入した方法を強調した。
一方、ビットコインは44,000ドルを超える上昇を維持できず、依然として史上最高値の更新を模索している。記事執筆時点で、この最初の暗号通貨は43,724ドルで評価され、週ごとの上昇率は10%を超えている。
