昨夜と今朝（7月31日～8月1日）の重要なお知らせ
FRBは基準金利を据え置き、早ければ9月にも利下げが行われる可能性を示唆
●米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は７月３１日、２日間の金融政策会合を終了し、フェデラルファンド金利の目標レンジを５．２５─５．５％に据え置くと発表した。 FRBが市場予想に沿って金利を据え置いた昨年9月以降、今回は8回連続の会合となる。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の政策決定機関である連邦公開市場委員会は同日の会合後の声明で、インフレは過去１年間で緩和したが、依然として比較的高水準にあると述べた。ここ数カ月間、２％のインフレ目標の達成に向けて「さらなる進展」が見られた。 FRBは6月会合の声明で、インフレ対策で「適度な進展」があったと表現した。
●米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は会合後の記者会見で、労働市場の冷え込みに伴い予想外のインフレ上昇リスクは低下している一方、労働市場の下振れリスクは「今や現実となっている」と述べた。同氏は、FRB当局者は今後の行動についてまだ決定していないが、インフレが引き続き緩和していることがデータで示されれば、早ければ9月にも利下げが実施される可能性があると述べた。パウエル議長は「われわれは利下げに適切な地点に近づきつつあるが、まだそこまでは至っていない」とし、「基準が満たされれば、早ければ次回９月会合で政策金利の引き下げを議論する可能性がある」と述べた。
●シカゴ・マーカンタイル取引所のフェドウォッチ・ツールによると、９月に２５ベーシスポイント利下げの確率は９０．５％、５０ベーシスポイント利下げの確率は９．５％となっている。さらに、FRBは11月と12月の会合で毎回25ベーシスポイントずつ追加利下げする可能性がある。