破産した仮想通貨取引所FTXのネイティブ仮想通貨FTTは、同プラットフォームの創設者サム・バンクマン・フリード氏が仮想通貨インフルエンサーのラン・ノイナー氏が提案した取引所復活計画を支持すると表明したことを受けて、金曜日に急騰した。

「私は、これが関係者が検討すべき生産的な道筋であると引き続き考えています。現職のチームがそうしてくれることを*願っています*」とバンクマン・フリード氏は、新たなFTTトークンを発行し、債権者と預金者に配布することでFTXを再開するというノイナー氏の提案に応えてツイートした。

2020年に始まったCNBCの番組「Crypto Trader」の司会者ニューナー氏は、利益の100%をトークン保有者に分配することを推奨し、このアイデアによりFTXが再び主要プレーヤーとしての地位を確立し、ユーザーに利益をもたらすだろうと付け加えた。

「ノイナー氏の提案は債務再編計画に等しい」と仮想資産運用会社ブロフィンのボラティリティトレーダー、グリフィン・アーダーン氏は言う。「サム氏が同じことを支持したことで、投資家の間で資金が返還されるという期待が復活したようだ」

トレーディングビューのデータによると、バンクマン・フリード氏がUTC午前8時18分にツイートした後、FTTトークンは47%上昇して1.97ドルとなり、11月16日以来の高値を記録した。

FTXの問題は先月初め、CoinDeskの記事で姉妹会社のアラメダ・リサーチが流動性の低いFTTトークンを大量に保有していることが明らかになった後に始まった。これは両社の異常に密接な関係の表れだ。

これに応じて、大手仮想通貨取引所バイナンスは保有するFTTトークンの売却を発表し、FTXでは銀行取り付け騒ぎのような状況を引き起こし、顧客からの引き出しを停止せざるを得なくなった。11月11日、FTXは連邦破産法第11章の適用を申請した。

FTTは11月に94%下落して1.31ドルとなり、投資家の資産数十億ドルが失われた。

FTXの破綻は、金融業者BlockFiを含む複数の業界大手を破綻させた仮想通貨界のリーマンショックのような出来事だと多くの人に評されている。