ジョー・バイデン大統領は、民主党が数週間前から懇願してきたことをついに実行した。大統領選から撤退し、カマラ・ハリスを後任に推薦することを決めたのだ。これによりドナルド・トランプの対立候補が変わり、ひいては共和党の勝算も変わるだろう。

理由はあまりにも明白だが、バイデン氏は書簡の中でそれを明らかにした。彼は書簡の冒頭で、アメリカは世界で最も強い経済国であると繰り返し述べた。

カマラ・ハリス副大統領

彼は、処方薬のコスト削減、医療の拡大、退役軍人のケアなどの取り組みを称賛した。さらに、30年ぶりの銃規制法の成立や、最高裁判事に初のアフリカ系アメリカ人女性を任命したことも称賛した。

バイデン氏は多忙を極めている。気候変動に関する主要な法案を可決し、アメリカが今や世界の舞台でリーダー的存在となっていることについて語った。彼はアメリカ国民に感謝の意を表し、次のように述べた。

「私たちは力を合わせて、100年に一度のパンデミックと大恐慌以来最悪の経済危機を乗り越えました。」

しかし、これらの功績にもかかわらず、バイデン氏は退任する時が来たと考えている。彼は次のように書いている。

「再選を目指すつもりだったが、私が退任することが党と国にとって最善の利益であると信じている」

バイデン氏は感謝の意を表すことも忘れなかった。カマラ氏の協力とアメリカ国民の支援に感謝した。「皆さんの大統領として務められたことは私の人生で最高の栄誉でした」とバイデン氏は語った。

バイデン氏は「我々が力を合わせれば、アメリカにできないことはない」と希望に満ちた言葉で手紙を締めくくった。大統領は今週後半に国民に向けて演説し、自身の決断についてさらに詳しく語る予定だ。

今のところ、彼は任期を終えることと、残りの在任期間で引き続き国に奉仕することに集中している。民主党はこの件についてまだ意見を述べていない。

彼らが何をするか、世論調査がトランプ氏から少し離れるかどうかはまだ分からない。しかしトランプ氏はこのニュースに反応し、「カマラ・ハリス氏を倒すのはもっと簡単になるだろう」と述べた。

バイデン氏の手紙全文は以下を参照。