ブルームバーグによると、仮想通貨取引所ビッツラトのロシア人創設者アナトリー・レグコディモフ氏は、無認可の送金事業を営んだ罪ですでに米国で服役していた18カ月の刑を言い渡された。同事業は、7億ドルを超える違法賭博や麻薬取引の収益を隠蔽していた。レグコディモフ氏は2023年1月に逮捕されて以来、連邦拘留下に置かれており、木曜日に米国地方裁判所の判事から服役の判決を受けた。

判決公判で判事は、レグコディモフが拘留されていたメトロポリタン拘置所を「ひどい場所」と表現し、それが彼の刑期延長を却下する決定に影響を与えた。判事は、レグコディモフが自身の活動の違法性を認識しており、犯罪者のために数億ドルの違法資金を扱っていたことを認めた。しかし判事は、逮捕前には立派な人生を送ってきた「起業家であり先見の明のある人物」だったとも述べた。

ロシアと深センに住んでいたレグコディモフは、逮捕時にペンシルベニアに引っ越していた。司法取引の一環として、彼はフランス当局が押収した2,300万ドル相当の仮想通貨に対する請求権を放棄した。この事件は、米国司法省が国家仮想通貨執行チームを通じて仮想通貨の犯罪的使用と闘い、そのような犯罪による収益を回収する広範な取り組みの一環である。