米国を拠点とする人工知能企業OpenAIは7月18日、「GPT-4o mini」と呼ばれる新しい生成AIモデルのリリースを発表した。

OpenAI のブログ投稿によると、新しいモデルは「以前の最先端のモデルよりも桁違いに手頃な価格」で、「GPT-3.5 Turbo よりも 60% 以上安価」とのことです。

パフォーマンスとパワー

GPT-4o mini は、本質的には、OpenAI の主力製品である ChatGPT の現在の最上位コンシューマー モデルのコスト効率の高いバージョンです。

OpenAI によれば、電力とパフォーマンスのトレードオフは最小限です。はるかに少ないエネルギー消費フットプリントで動作するにもかかわらず、GPT mini には欠点がないように見えます。

同社は次のように書いている。

「GPT-4o miniは、テキストインテリジェンスとマルチモーダル推論の両方の学術ベンチマークでGPT-3.5 Turboやその他の小型モデルを上回り、GPT-4oと同じ範囲の言語をサポートしています。」

GPTミニ

新しいモデルは、以前のモデルとほぼ同じ機能をサポートしていますが、現在はテキストと画像に限定されています。OpenAI によると、オーディオとビデオのサポートは間もなく開始される予定です。

現時点では、ミニモデルが他のモデルに比べて環境面でメリットがあるかどうかは不明です。OpenAI は、運用コストを削減するために実際に使用された方法に関する情報を公開していません。これは、メリットが実際のエネルギー節約には及ばず、エンドユーザーのコスト削減にのみ適用される可能性があることを示している可能性があります。

OpenAI全般

この発表は、同社による着実な活動と、同社に対する行動が不足しない中で行われた。

Cointelegraph が最近報じたように、OpenAI は GPT-4o に比べて高度な推論が可能な AI モデルの開発に取り組んでいるとされている。「ストロベリー」と名付けられたこの新しいモデルは、より人間らしい応答が可能になるという。報道によると、ストロベリーは同社の謎めいた Q* プロジェクトの延長線上にあるという。

ニュースのもう一方の端では、内部告発者が同社の秘密保持契約の使用に関する不正行為の可能性を調査するよう証券取引委員会に要請したことで、OpenAIは最終的に証券取引委員会の標的になる可能性がある。

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