国会開会式での国王演説では、英国の新労働党政権は経済の安定と成長に重点を置くと述べられたが、デジタル資産関連の政策については明確に言及されなかった。
7月17日、チャールズ3世国王は英国議会議員らに演説し、新労働党政権が法律や政策目標の導入に向けて準備する中で作成した演説を読み上げた。英国政府の優先事項には、「経済成長の確保」、「富の創出」、国のインフラと住宅の改善などが含まれていた。
約15分間の演説では、仮想通貨やブロックチェーンの規制については具体的に触れられなかったが、議員らは「産業、スキル、新技術への投資を奨励」し、人工知能を規制する法案を導入すると述べた。その他の政策優先事項には、国境警備や気候危機への対応、そして「独立したサッカー規制機関」を設立する計画も含まれている。
労働党政権下での暗号通貨政策?
労働党政権下でのチャールズ皇太子の演説は、2022年5月に保守党のボリス・ジョンソン首相のために国会開会式でエリザベス女王に代わって演説した時の演説とは対照的だった。保守党政権は、英国における仮想通貨規制に対処するため、金融サービス・市場法案と経済犯罪・企業透明性法案を提出した。
関連:英国経済大臣は「仮想通貨取り締まり」を徹底するのか?
労働党は7月4日の総選挙で圧勝し、下院で過半数議席を獲得した。保守党は数百議席を失い、政権の座を失った。多くの専門家は、労働党率いる英国政府が、選挙と国会休会のタイミングにより遅れると予想される国のデジタル資産とブロックチェーン政策を揺るがす可能性があると予想している。
英国のキール・スターマー首相は、労働党の政策目標としての仮想通貨についてはほとんど沈黙している。7月17日の国王演説には労働党の法案が40件含まれていたが、2023年11月の前回の演説では保守党が21件の法案を提出した。
雑誌:金融危機が暗号通貨の強気相場を終わらせる可能性はあるか?