仮想通貨を声高に批判することで知られるボブ・メネンデス上院議員（ニュージャージー州民主党）が、政治的影響力を利用する見返りに賄賂を受け取った罪で有罪判決を受けた。
有罪判決の詳細
火曜日、陪審はメネンデス被告に対し、外国政府への支援と引き換えに金塊やメルセデス・ベンツなどの賄賂を受け取った計画に関連する16件の罪状を含むすべての容疑で有罪の評決を下した。強力な権力を持つ上院外交委員会の委員長を務めた経験を持つメネンデス被告は、今後、数十年にわたる禁固刑を受ける可能性がある。
暗号通貨コミュニティからの反応
この有罪判決は仮想通貨コミュニティからの反発を招き、犯罪行為に照らしてメネンデス氏の反仮想通貨姿勢の皮肉さを浮き彫りにした。同上院議員は以前、ビットコインを「犯罪者にとって理想的な選択肢」と評し、「エルサルバドルにおける仮想通貨の説明責任法案（ACES）の共同提案者」だった。この法案は、エルサルバドルがビットコインを法定通貨として採用したことによる米国の金融システムへの潜在的リスクについて国務省に報告を義務付けることを狙ったものだった。
エルサルバドルの国家ビットコイン事務所（ONBTC）のメンバーであるステイシー・ハーバート氏は、メネンデス氏の行動とナジブ・ブケレ大統領の政権の対照を指摘した。「ボブ・メネンデス上院議員が賄賂として不正に得た金塊を隠していた一方で、ブケレ大統領はエルサルバドルのビットコインの公開アドレスを全世界が監査できるように公開することで、世界で最も透明性の高い政府を樹立していた」とハーバート氏は語った。
メネンデスの反応と政治的影響
有罪判決にもかかわらず、メネンデスは無罪を主張し、法廷の外で愛国心を主張した。「私は祖国を愛し、祖国のために尽くす愛国者以外の何者でもない。私は決して外国のエージェントになったことはない」と彼は断言した。
メネンデス議員は、外国の代理人として活動した罪で有罪判決を受けた初の現職議員となった。民主党上院多数党院内総務のチャック・シューマー氏を含む上級同僚からの圧力にもかかわらず、メネンデス議員は辞職を拒否している。判決は10月29日に予定されており、罪により数十年の懲役刑を受ける可能性がある。
ダミアン・ウィリアムズ連邦検事は有罪判決について、「これはいつもの政治ではなく、利益のための政治だった。メネンデス上院議員が有罪判決を受けたことで、彼が長年にわたり最高額を提示した人に職権を売り渡してきたことがようやく終わった」と述べた。
より広い文脈と業界の反応
今月初め、元米国司法長官ドナルド・ベリリ氏は、連邦規制当局が「銀行離れ」キャンペーンを通じて仮想通貨業界を標的にしていると非難した。ベリリ氏はブロックチェーン協会を代表して、カストディア銀行の米国第10巡回控訴裁判所への控訴を支持した。2020年10月にマスターアカウントを申請したカストディア銀行は、2022年6月に連邦準備制度理事会を相手取り、申請処理の「違法な遅延」を理由に訴訟を起こした。連邦準備制度理事会は2023年に、同銀行の仮想通貨業界とのつながりを理由にカストディア銀行の要求を却下した。
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