ナイジェリアの裁判所は、現在バイナンスの幹部ティグラン・ガンバリアンを拘留しているクジェ矯正センターの医師、アブラハム・エヒゾジエ博士の逮捕状を発行した。

地元メディアの報道によると、エヒゾジエ氏が法廷でガンバリアン氏の診断書を提示しなかったため、アブジャ連邦高等裁判所のエメカ・ヌウィテ判事が令状を発行したという。

裁判所は、拘留中のバイナンス幹部の診断書を7月16日の審問までに提出するよう矯正施設に命じていた。ガンバリアン氏の弁護士マーク・モルディ氏は、バイナンス幹部の診断書が公開されなかった理由を説明するためにエヒゾジ氏を召喚するよう裁判所に要請していた。

最新の審理で、刑務所職員は、裁判所に欠席していた医師に命令書が渡されたことを確認した。

そのため、モルディ氏は裁判所に逮捕状を発行し、車椅子で審理に来たガンバリアン氏を病院に拘留するよう要請した。同氏は次のように付け加えた。

「ガンバリアンは腰痛を訴えている。我々は命を大切にしなければならない」

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バイナンスの幹部は2月からナイジェリアで拘留されていた。現在、マネーロンダリングの容疑に直面しており、外国為替違反の罪に問われている。

滞在中にマラリア検査で陽性反応が出た。さらに、5月23日の審問中、健康状態の悪化により法廷で倒れた。

裁判所以外では、これまでも複数の米国議員がガンバリアン氏の健康状態について懸念を表明し、また「ISIS戦闘員」を収容するために設計されたと主張するクジェ刑務所を批判してきた。

米国の国会議員フレンチ・ヒル氏は6月にこの施設を訪れ、ガンバリアン氏がマラリアと肺炎を併発していると報告した。同議員によると、ガンバリアン氏は適切な医療を受けられず、体重も減っていたという。

最近の審理で、ヌウィテ判事もエヒゾジエ氏の行動を批判し、ガンバリアン氏をニザミエ病院に移送して24時間の健康診断を受けるよう命じた。現在、この裁判は10月11日まで延期されている。

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