• トランプ大統領は、10万1ドルから25万ドルのBTCを保有する強力な暗号通貨支持者であるオハイオ州上院議員J.D. ヴァンス氏を2024年の副大統領候補に指名した。

  • 最近の政治家であるヴァンス氏は、トランプ大統領の仮想通貨支持の見解に同調しており、上院での仮想通貨支持の法案を積極的に支持している。

  • ヴァンス氏の経済政策と外交政策の立場は意見が分かれており、シリコンバレーからは支持を集めているものの、ウォール街の共和党員からは懸念を集めている。

ドナルド・トランプ氏は、オハイオ州上院議員のJ・D・ヴァンス氏を2024年大統領選挙の副大統領候補に指名した。この発表は7月15日、トランプ氏のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」を通じて行われた。トランプ氏はヴァンス氏の才能と能力を称賛し、米国副大統領に最適な選択だと述べた。

速報:ドナルド・トランプの副大統領候補J.D.ヴァンスは、以前、最大25万ドル相当#Bitcoinを所有していることを明らかにした。pic.twitter.com/fZOPjrH0qL

— ビットコインマガジン (@BitcoinMagazine) 2024年7月15日

暗号通貨支持者

J.D. ヴァンス氏は仮想通貨の強力な支持者であり、この考え方はトランプ大統領の仮想通貨への関心の高まりとも一致する。コインベースの「Stand With Crypto」イニシアチブは、ソーシャルメディアでの仮想通貨に関する前向きな発言や仮想通貨推進法案に賛成する投票実績により、ヴァンス氏を高く評価している。2022年の財務開示では、ヴァンス氏はコインベースを通じて10万1ドルから25万ドル相当のビットコインを保有していると報告している。

立法措置

ヴァンス氏は仮想通貨関連の立法活動に積極的に参加している。同氏は証券取引委員会が銀行に仮想通貨を負債として報告するよう義務付けた規則を覆す投票を行ったが、この規則は後にジョー・バイデン大統領によって拒否された。ヴァンス氏はまた、2023年に仮想通貨企業に対する差別を防ぐため銀行規制の改善を目的とした法案を提出した。

ヴァンス氏の政治経歴は比較的新しい。2022年、中間選挙でトランプ氏の支持を得てオハイオ州上院議員に当選した。当初はトランプ氏を批判していたが、その後支持者になった。2016年に出版された著書「ヒルビリー・エレジー」は、白人労働者階級の家庭で育ったヴァンス氏の経歴を綴ったもので、当初は「トランプ反対派」と評された。

トランプ氏を「アメリカのヒトラー」や「皮肉屋のろくでなし」と呼び、彼に投票するアメリカ人は「バカ」でなければならないと語ったJD・ヴァンス氏が、トランプ氏の副大統領候補に選ばれた。pic.twitter.com/ZbpWhuQRga

— キース・ボイキン (@keithboykin) 2024年7月15日

経済と外交政策の見解

ヴァンス氏の経済思想はビジネス界を二分している。同氏はシリコンバレーで人気があり、ペイパルの創業者ピーター・ティール氏から選挙資金を受け取っている。しかし、同氏の見解はウォール街の伝統的共和党員の間で懸念を引き起こしている。

ヴァンス氏は孤立主義的な外交政策を支持し、ウクライナへの米国のさらなる援助に反対している。また、2020年の大統領選挙は不正だったとするトランプ氏の主張を支持しており、当時自分が上院議員であったなら選挙結果の認定に反対票を投じていただろうと示唆している。

今後の展望

トランプ氏とヴァンス氏が2024年の選挙で勝利すれば、仮想通貨支持派の政治家2人が米国政府の最高職に就くのは初めてとなる。これは、仮想通貨規制と政策に対する国のアプローチの変化につながる可能性がある。ヴァンス氏のこれまでの実績と現在の立場からすると、当選すれば、同氏は引き続き仮想通貨関連の問題を擁護するだろう。

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トランプ大統領が2024年選挙の副大統領候補に仮想通貨支持派の上院議員J.D.ヴァンス氏を選出、という記事がCrypto News Landに最初に掲載されました。