欧州のビットコイン採掘会社ノーザン・データAGは、20%の増資と1,070万株の新株発行により2億1,400万ユーロを調達する計画を発表した。

ドイツのビットコイン(BTC)マイニング企業ノーザン・データAGは、大幅な資本増強を通じて事業を強化する予定で、これにより財務準備金が約2億1,400万ユーロ増加すると予想されている。

フランクフルトに本社を置く同社は7月15日のプレスリリースで、現在の株式資本の20%に相当する10,699,446株の新規無記名株式を発行する計画であると発表した。この動きにより、同社のクラウドプラットフォームの拡大と、欧州と米国における物理的なデータセンターの展開が促進されると期待されている。

プレスリリースによると、同社は調達した資金を高性能コンピューティングと生成型人工知能の進歩をサポートするインフラの強化にも活用することを目指している。

「経営陣は、これらの投資が、生成型AIイノベーションの推進に必要不可欠なインフラを構築することで、高性能コンピューティングのリーダーとしての同社の地位を支えるものになると考えています。」

ノーザンデータ

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同社は、新株発行は1株当たり20ユーロで実行されるとしており、これは発表前のXetra取引の出来高加重平均価格より約1.7%高い価格となる。ノーザン・データ社はまた、「増資に参加しない株主の経済的希薄化は発生しない」と述べ、株主を安心させた。

この取り組みを容易にするため、ビットコインマイナーは株主の法定新株引受権を除く既存の認可資本を活用する予定だ。その結果、増資は2段階で実施される。まず大株主のテザーとCEOのアルーシュ・ティライナサンが「間接的に所有する法人」が引き受け、その後、参加を選択した他の大株主の間で比例配分される。

資本注入の発表は、ノーザン・データが最近発表した2024年の収益3倍化予測に続くもので、高性能コンピューティング・ソリューションの拡大への取り組みを強調している。crypto.newsが確認した同社の監査済み2023年度財務諸表によると、同社は今年の売上高が前年比3倍となる2億4000万ユーロに達すると予想している。

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