銃撃されてから2時間も経たないうちに、強硬派の大統領候補ドナルド・トランプ氏は、米国シークレットサービスに感謝する公式声明を発表した。同氏は、集会で誤って殺害されたもう一人の人物の遺族に哀悼の意を表した。

クレジット: BBC

犯人はその後シークレットサービスによって射殺された。トランプ氏は、自分を撃った人物の身元は未だ不明だと述べた。トランプ氏は自身の視点からこのトラウマ的な出来事を語り、次のように述べた。

「私は右耳の上部を銃弾で撃たれました。シューという音と銃声が聞こえ、銃弾が皮膚を突き破るのを感じたので、すぐに何かおかしいと分かりました。出血がひどく、何が起こっているのか理解できました。アメリカに神のご加護がありますように!」

イーロン・マスク氏によると、ドナルド氏はセオドア・ルーズベルト以来、アメリカ史上最もタフな大統領候補だという。また、この恐ろしい過失を理由に、イーロン氏はシークレットサービスとトランプ氏の警護部隊の解雇も求めている。

参照: ドナルド・トランプ、選挙集会での暗殺未遂から生還

一方、ポリマーケットは、記事執筆時点でトランプ氏の勝利の可能性が60%から70%に上昇したのに対し、バイデン氏の勝利の可能性はわずか16%であると示した。バイデン氏は、トランプ氏の回復と影響を受けた他のすべての人々のために祈っていると述べている。

出典: ポリマーケット

明らかに、これによってトランプ氏の立場は以前よりもさらに強固なものとなった。エルサルバドル大統領とアルゼンチン大統領は、この悲惨な時期を乗り越えるトランプ氏への支持を表明した。

元大統領でバイデン氏の支持者でもあるバラク・オバマ氏は、自分と妻もトランプ氏の回復を祈っていると述べたが、皮肉と受け取る人もいる奇妙な発言をした。オバマ氏は次のように述べた。

「何が起こったのかまだ正確には分からないが、トランプ前大統領が重傷を負わなかったことに我々は皆安堵するべきだ。」

ツイッター上では、この攻撃は仕組まれたものであり、トランプ大統領がホワイトハウスに直行するための政治的策略に過ぎないという噂が飛び交っている。