オーストラリアのビットコイン採掘会社アイリス・エナジーの株価は、カルパー・リサーチが同社のAI向け高性能コンピューターへのサービス提供能力に疑問を呈したことを受けて、金曜日に14%下落した。

オーストラリアのビットコイン採掘会社アイリス・エナジー(IREN)の株価は、空売り業者カルパー・リサーチが、テキサス州チルドレスで人工知能(AI)向け高性能コンピューティング(HPC)サービスを提供するアイリスの能力に懸念を抱かせるレポートを発表したことを受けて、7月12日に14%急落した。

カルパー氏は7月11日の報告書で、アイリスの主力製品であるチルドレスシステムには「HPCアプリケーションに不可欠な多数の機能が欠けている」と述べ、同社の経営陣(アイリス共同CEOのダニエル・ロバーツ氏とその兄弟のウィル氏)は2月から自社株の売却を開始しており、これはアイリスが株式を公開して以来初めてのことだと付け加えた。

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「IREN は、痛々しいほどに透明な株式プロモーションであり、投資家が同社の HPC の主張がナンセンスであることに気づき、IREN が依然として現金をむさぼり食うマシンのままであるにつれて、そのプロモーションは崩壊するだろうと我々は考えています。」

カルパーリサーチ

バーンスタインのアナリストはカルパー氏の発言の一部に反論し、アイリス・エナジーは「チルドレスのビットコイン採掘施設をAI化するつもりだと主張していない」と強調した。ブルームバーグによると、バーンスタインはアイリス・エナジーを「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を26ドルとしている。

グーグルファイナンスのデータによると、レポートが発表されて間もなく、IRENの株価は14%下落して10.8ドルになったが、その後11.2ドルまで回復した。記事執筆時点では、アイリス・エナジーの時価総額は20億9000万ドルのままで、同社からの公式声明はない。2018年に設立されたアイリス・エナジーは、事業拡大の資金として約4000万株を売却し、4億1000万ドル以上を調達したと報じられている。

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