ビットコイン(BTC)マイナーのTeraWulfは、最終的な債務返済として7,750万ドルを支払い、AI事業の拡大を計画していると発表した。

同社は7月9日、最終債務返済額が前払い手数料と未払利息​​を含めて7,750万ドルに達したと発表した。テラウルフは予定より早く返済を完了しており、未払い債務はない。

スケールアップする

テラウルフは、今回の支払いにより「最大限の財務柔軟性」が得られ、ビットコインマイニング、高性能コンピューティング(HPC)、AIアプリケーション向けのインフラの拡張と展開が可能になると述べた。

テラウルフ社の最高財務責任者パトリック・フルーリー氏は、「収益性と強力なキャッシュ創出」のおかげで返済を完了することができたと語った。同氏は、負債がないことで、将来の利益を有機的成長、配当、自社株買いに回すことが可能になると語った。

CEOのポール・プラガー氏は、テラウルフは継続的にアプリケーションの特定と作成を行っており、同社は数百メガワット(MW)のインフラに即座にアクセスできると述べた。

TeraWulfは、2024年までに運用インフラの容量を210MWから295MWに拡大する計画で、近い将来にはさらに300MW増やす可能性もあります。

TeraWulf の 6 月の成果

7月3日に発表されたTeraWulfの6月の生産および運用レポートによると、同社は6月に177 BTCを採掘し、5月の186 BTCから減少した。

同社は、6月30日時点でインストール済みおよび運用中のハッシュレートが毎秒8.8エクサハッシュ(EH/s)で、前年比76%増を記録したと報告した。一方、平均運用ハッシュレートは6月に7.1 EH/sとなり、前月の7.6 EH/sから低下した。

マラソン、ライオット、クリーンスパークなどの競合マイナーも最近、6月の業績を報告した。ビットコインの半減期の影響で、4月以降ハッシュレートの低下を経験した企業も多いが、長期的にはハッシュレートやBTC産出量の増加を報告している企業もある。

テラウルフは、レイクマリナー施設の成長も強調した。同社は、第4ビルの建設と新しいマイナーの導入により、7月に10 EH/sを超えるとしている。レイクマリナー施設は、同社のAIおよびHPCコンピューティングパイロットプロジェクトの中心でもある。