スタンダード・チャータード銀行の仮想通貨部門であるゾディア・マーケッツは、億万長者のヘッジファンドマネージャー、アラン・ハワード氏が支援するエルウッド・キャピタル・マネジメントの一部買収交渉中であると報じられている。今月中に締結される予定のこの取引により、ゾディアはジャージー島で仮想資産サービスプロバイダーおよび投資事業のライセンスを取得し、店頭(OTC)仮想通貨取引および決済サービスへの移行を支援することになる。

​​エルウッド・キャピタルは、ハワード氏が2018年に設立したエルウッド・テクノロジーズの一部門である。同社はゴールドマン・サックス・グループを含む投資家から7000万ドルを調達した。スタンダード・チャータード銀行が2021年に立ち上げたゾディア・マーケッツは現在、スタンダード・チャータード銀行との関係を活用して、法定通貨とステーブルコイン間の高速な卸売クロスボーダー決済サービスを提供することに注力している。

スタンダード・チャータード銀行は、金融業界における仮想通貨、特にステーブルコインの将来について楽観的な見方を示している。ビットコインの価値は最近下落傾向にあるが、同銀行のデジタル資産研究責任者ジェフ・ケンドリック氏は、2024年には15万ドルまで上昇する可能性があると予測した。