スタンダード・チャータード銀行の仮想通貨部門ゾディア・マーケッツは、エルウッドと仮想通貨OTC事業の一部を買収する交渉を行っていると言われている。

機関投資家向け仮想通貨取引会社ゾディア・マーケッツは、アラン・ハワード氏が支援するエルウッド・テクノロジーズと、同社の仮想通貨店頭取引(OTC)事業エルウッド・キャピタルの一部を買収する交渉を行っていると報じられている。一方、スタンダード・チャータード銀行はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の取引デスクの設置を計画している。

ブルームバーグの報道によると、取引は最終段階にあり、8月までに完了する予定だが、取引規模は不明である。

エルウッドの仮想通貨OTC事業を買収することで、ゾディア・マーケッツはジャージー島における仮想資産サービスプロバイダーサービスと投資事業のライセンスを取得することになる。事情に詳しい情報筋はブルームバーグに対し、ゾディアはOTC決済サービスの拡大に注力していると語った。

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2018年にアラン・ハワード氏によって設立されたエルウッド・テクノロジーズは、ゴールドマン・サックスやドーン・キャピタルなどの投資家から7000万ドルを調達した。同社は2023年3月期に1690万ドルの損失を計上した。ロンドンに本社を置くエルウッドは、ロードマップを再評価し、トレーディングよりもポートフォリオ管理とリスク管理サービスに重点を置くことを決定した後、5月下旬から事業の一部を売却することを検討していた。

ゾディアは、取引プラットフォームに加え、その子会社であるゾディア・カストディを通じてカストディサービスも提供している。6月下旬、ゾディア・カストディはナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のベンチャーキャピタル部門であるNABベンチャーズから資金を確保した。ゾディア・カストディは、この資金により、2025年までに予想される規制変更の中で、特に地元のデジタル資産取引所のオンボーディングにおいて、オーストラリアでの取り組みを強化する予定である。

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