マウントゴックス取引所のユーザーに対する待望の補償が7月に開始されることから、ビットコイン市場でさらなる売りが懸念されている。ビットコインの価格は6月以降下落傾向にあり、7月3日には6万ドルを下回る大幅な下落となった。最新のデータによると、マウントゴックスの資金分配をめぐる不確実性により、ビットコインは第3四半期に「低調」になるとみられる。

それにもかかわらず、QCP Capitalはビットコインの価格は比較的安定すると予測している。シンガポールに拠点を置く同社は、米国株式市場が急騰する一方で、ビットコインとイーサリアムの価格はそれぞれ5万7000ドルと3000ドル前後で推移していると指摘している。

しかし、オプション市場は年末の上昇に傾いており、10万と12万の権利行使価格での長期オプションへの買い意欲が高まっている。 QCP Capital は、ビットコインの予想されている「低調な」第 3 四半期の業績は、マウントゴックスの今後の放出による供給への影響の可能性に対する市場の不確実性によるものだとしている。

2014 年に投資家の資金 85 万ビットコインを失ったマウントゴックスは、約 127,000 人の債権者に 94 億ドル相当のビットコインを負っている。今後の分配は、影響を受けるユーザーにとっては安心材料となるが、市場での売り圧力が高まるのではないかとの懸念も生じている。