デジタル資産プラットフォームのビットフィネックス・セキュリティーズは、エルサルバドル国際空港のヒルトンホテル事業を継続するために必要な最低50万ドルの資金を集めることができなかったため、投資家に返金すると発表した。
エルサルバドルで初のデジタル債務資産の公開となったこのプロジェクトは、最初の締め切りまでに投資家から34万2000ドルしか集められなかった。これは、調達を目標としていた625万ドルのわずか5%に過ぎない。
「関連情報文書によれば、ビットフィネックスはすべての投資家に返金する予定だ」とビットフィネックスの広報担当者はコインテレグラフに確認した。
しかし、ビットフィネックスはすぐには行動しないだろう。「発行者がオファーを再構築することを期待しています」と広報担当者は述べた。
発行者であるInversiones Laguardia S.A. de C.V.は、今後の行動方針を明らかにしていない。
現時点では、Bitfinex は自社のウェブサイトから公募を削除している。
この資金は、広さ4,500平方フィート、5階建て、客室80室、レストラン、ワーキングエリア、プール、ジム、庭園を備えたハンプトン・バイ・ヒルトン・ホテルの建設に充てられる予定だった。
ヒルトンホテルの一部を所有するには、投資家は最低1,000ドルを投資して、ビットコインレイヤー2のLiquid Networkで「HILSV」トークンを購入する必要がありました。
その代わりに、クラウドファンディング参加者は5年間にわたって10%のクーポンを受け取ることになっていた。
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ビットコインへの投資と採用戦略で広く知られるエルサルバドルは、2023年4月にBitfinexにデジタル資産サービスプロバイダーのライセンスを付与し、現実世界の資産トークン化分野に進出しました。
ヒルトンホテルの事業が発表された際、ビットコイン評論家のステイシー・ハーバート氏は、ビットフィネックスの拡大はエルサルバドルのビットコインにおける「資本市場の新時代」を告げるもので、地元住民に金融市場にアクセスする新たな手段を提供するだろうと述べた。
一方、エルサルバドルは、従来の銀行に比べて制限が少ない金融サービスへのアクセスをビットコインユーザーに提供する投資銀行の設立を検討している。
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