クロアチアのスタートアップ、ザグレブでの自動運転タクシー「ヴェルヌ」の発売準備

トムソン・ロイター

2024年6月26日 | 午前9時10分

ザグレブ(ロイター) – クロアチアの電気自動車メーカー、リマック・グループの創業者が設立した自動運転車のスタートアップ、プロジェクト3モビリティ(P3)は水曜日、2026年の発売予定に先立ち、フランスの作家ジュール・ヴェルヌにちなんで名付けられた自動運転ロボタクシーを発表した。

このスタートアップは、完全自動運転の2人乗り電気自動車「ヴェルヌ」が、消費者向けアプリと充電、清掃、メンテナンスのハブを備えた都市型ロボタクシーサービスを実行できるようになると見込んでおり、まずはザグレブで開始される。

「私たちがやろうとしているのは、コンパクトカーのスペースで高級車の体験を提供することです」と、ポルシェAGが一部所有するリマック・グループのCEO、マテ・リマック氏は発表会で語った。

「小型車ほどの大きさだが、高級車よりも安全性と快適性が高い」

リマックによると、P3の300人の従業員は、イスラエルのモービルアイ・グローバルの自動運転ソフトウェアを使用して、この車をゼロから開発するために5年間取り組んできた。

ザグレブと世界の他の10都市はすでに、八十日間世界一周の著者にちなんで名付けられたヴェルヌタクシーの契約を結んでいる。P3のCEO、マルコ・ペイコビッチ氏によると、さらに20都市との交渉が進行中だという。

ザグレブのトミスラフ・トマセビッチ市長によると、車両を生産する工場はザグレブ郊外に建設される。

昨年2月、P3はシリーズAの資金調達ラウンドを完了し、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)の子会社であるTASARUモビリティ・インベストメンツ、韓国の自動車メーカー、起亜、リマック・グループなどの民間投資家から約1億ユーロ(1億680万ドル)を調達した。

また、このプロジェクトのために欧州連合から1億8000万ユーロの助成金も獲得している。

(1ドル=0.9360ユーロ)

(アントニオ・ブロニク、ダリア・シト・スチッチ記者、ジャン・ハーベイ記者編集)

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