バージョン:2024年8月
本Binance Japan OTC規約(以下、「本契約」といいます。)は、Binance Japan株式会社(以下、「Binance Japan」又は「当社」といいます。)とユーザーの間で締結されるすべてのOTC取引に適用されます。
OTC取引において、当社は、お客様のOTC注文を取次ぎ、セーシェル共和国法に準拠して設立されたNest Services Limited(登録番号: 238045、住所: House of Francis, Room 303, Ile Du Port, Mahe, Seychelles)(以下、「Nest」といいます。)に対して、当社名義で注文を出します。当該注文に係るOTC取引の効果はユーザーに帰属します。
本契約で使用されている用語及び参照先のうち、本契約で定義されていないものはすべて、随時更新されるBinance Japan利用規約(以下、「本利用規約」といいます。)に定める意味を有するものとします。ある用語が本利用規約及び本契約のそれぞれで定義されている場合には、本契約においてのみ、本契約の定義が優先します。
本契約は、本利用規約を補足するものであり、本利用規約と共に読まれるべきものです。本利用規約におけるBinance Japanサービス及び/又は取引への言及は、本契約にて企図される関連サービスへの言及を含むものとします。本契約と本利用規約との間に矛盾又は不一致がある場合には、別段の記載のある場合を除き、本契約に基づいて企図されるサービスに関して本契約が優先するものとします。
本契約の本バージョンは、OTC取引に関する当社とユーザー間の従前の合意、及びプラットフォームを通じて承認された、又はプラットフォーム上で閲覧可能である本契約の従前のバージョンに取って代わり、これに優先するものとします。OTC取引を行うことにより、ユーザーは本契約及び本利用規約への承諾を確認するものとします。
1. 定義及び解釈
「承諾された注文」とは、第4.2条に定められたものをいいます。
「合意された通信チャネル」とは、Binance Japanによって承認され、ユーザーとBinance Japanとの間で随時合意される通信方法をいいます。これには、電話、電子メール、Whatsapp、Telegram、オンラインチャット機能、及び、利用可能な場合はプラットフォームが含まれますが、これらに限定されません。Binance Japanは、いかなる理由であれ、合意された通信チャネルの使用をいつでも撤回することができます。
「有効期限」とは、第4.3条に定められたものをいいます。
「明白な過誤」とは、明白な又はわかり易い過誤、漏れ又は誤った価格設定(Binance Japanによるものであるか第三者によるものであるかを問いません。)をいい、現在の市場価格及び現在広告されている価格設定を考慮した場合のBinance Japanの代表者による誤った価格設定、又は情報、ソース、解説者、役員、公式結果若しくは発音の誤り又は明瞭さの欠如を含みます。ユーザーが、Binance Japanの取次により成立したOTC取引に依拠して、対応する金融コミットメント、契約若しくは取引を締結した、又は締結を控えた可能性があるという事実(又は、直接、間接、結果的その他を問わず、ユーザーが何らかの損失を被ったか、被る可能性があるという事実)は、要因として無関係とみなされ、ある状況が明白な過誤に相当するかどうかの判断において考慮されないものとします。
「注文」とは、Binance Japanが随時指定する様式で、合意された通信チャネルを通じてユーザーがBinance Japanに対して出す指示をいいます。これは、注文に記載されるパラメータに基づきOTC取引を締結する要求を成すものです。
「OTCサービス」とは、Binance Japanによるユーザーへの本価格の提供、ユーザーによる取引指示及び注文の提出、OTC取引の締結、並びにそれに関連してBinance Japan 又はBinance Japan関連会社が提供する関連サービスをいいます。
「OTC取引」とは、合意された通信チャネルを通じてユーザーから(又はユーザーに代わって)Binance Japanに提出され、Binance JapanがNestに取り次いだ取引指示又は注文に基づき、Binance JapanとNestの間で締結され、その効果がユーザーに帰属する、暗号資産の双務的な店頭取引をいいます。
「Nest」とは、前文に定められたものをいいます。
「Binance Japan関連会社」とは、Binance Japanの関連会社を個別に又は総称していいます。
「プラットフォーム」とは、Binance Japanが所有又は運営するWebサイト、ページ、機能、若しくはコンテンツ、Binance Japanが開発又は提供するモバイルアプリケーション、若しくはユーザーが利用することのできるアプリケーション・プログラミング・インターフェース(以下、「API」といいます。)又はそのようなAPIに依拠する第三者アプリケーションを通じて、又はBinance JapanがBinance Japanサービスの使用のために随時指定するその他の手段によってアクセスすることができるデジタルプラットフォームをいいます。
「本価格」とは、第2.1条に定められたものをいいます。
「価格提示」とは、合意された通信チャネルを介してユーザーが行う本価格の提示をいいます。
「本商品」とは、Binance JapanがOTCサービスのために随時ユーザーに取引を許可する商品をいいます。これには、Binance Japanが随時許可する特定の暗号資産の現物取引、及びBinance Japanの単独の裁量で許可されるその他の商品が含まれますが、これらに限定されません。
「Binance Japan等」とは、第7.2条(a)に定められたものをいいます。
「取引確認書」とは、第3.7条に定められたものをいいます。
「取引指示」とは、Binance Japanが随時指定する様式で、合意された通信チャネルを通じてユーザーがBinance Japanに対して出す取引依頼又は指示をいいます。これは、Binance Japanが提供する本価格に基づきOTC取引を締結するためのユーザーによる申し出となります。
「取引制限」とは、第5.9条【AMT:第5.6条の追加により、こちらの定義がある箇所は第5.9条になっております。】に定められたものをいいます。
「取引規則」とは、プラットフォームで随時利用可能となる本商品に適用される取引ルール、契約仕様及びその他の条件をいいます。
2. 本価格
2.1 Binance Japanは、随時合意される本商品のOTC取引において気配値(以下、「本価格」といいます。)を提供することができます。本価格は、合意された通信チャネルを通じた価格提示に応じて提供され、買呼値と売呼値のいずれか、又は買呼値と売呼値の両方(Binance Japanがその単独の裁量で決定したもの)で構成されます。ユーザーは、Binance Japanが独自の裁量で本価格を決定し、いつでも理由の如何を問わず、一部若しくは全部の本商品又は一部若しくは全部の暗号資産の本価格の提供を停止し、及び/又は合意された通信チャネルの使用を中止する可能性があることを確認し、これに同意します。Binance Japanは、合意された通信チャネルの正確性又は目的適合性についていかなる表明も提供せず、また、ユーザーによる合意された通信チャネルの使用に起因又は関連してユーザーが被る損失に関し、Binance Japanに故意又は過失がない限り、一切責任を負いません。
2.2 Binance Japanは、価格提示への回答を希望するか否かにつき、単独の裁量を有するものとします。Binance Japanによる本価格の提供は、価格提示の後に行われるか否かを問わず、当該本価格でOTC取引を締結する旨のユーザーへの申し出となるものではなく、Binance Japanがその後ユーザーから提出される取引指示を承諾することを義務付けるものではありません。
2.3 本価格は、専有的性質のものであり、Binance Japanが提供する本価格は、関連する暗号資産においてその他のプロバイダーが提供するその他の価格と異なる場合があります。本価格は、常に変動することがあり、Binance Japanは最新の本価格を提供するよう努めますが、当該本価格に関連してBinance Japanが取引指示を受領する時点までに提供された本価格が無効となる状況が生じる場合があります。Binance Japanは、その単独の裁量により、本価格の有効期間を定めるものとします。既に無効となっている本価格について提出された取引指示は、拒絶されます。
2.4 ユーザーは、本価格がユーザーによるOTCサービスの使用のためにのみ提供されるものであり、本契約に別段の定めがある場合を除き、Binance Japanによる事前の同意なしに、その他の理由で本価格を第三者に対して伝達その他利用してはならないことを確認します。
2.5 ユーザーは、Binance Japanによって提供される本価格には、ユーザー及びOTC取引の種類に適しているとBinance Japanが判断したビッド・アスク・スプレッド及び/又はマークアップが含まれている場合があることを確認します。Binance Japanは、(書面による別段の合意又は法律による別段の要求がない限り)ビッド・アスク・スプレッド及び/又はマークアップの具体的な金額をユーザーに開示する義務を負いません。
2.6 ユーザーは、ユーザーがBinance Japanが提供する暗号資産の販売所サービスにアクセスし、それを使用する範囲において、Binance Japan APIコネクションの使用を含む、Binance Japan販売所サービスの使用を規定する、本利用規約その他製品規約が適用されることを確認し、これに同意します。
3. 取引指示
3.1 Binance Japanによって提供された本価格に基づいてOTC取引を締結するためには、ユーザーは取引指示を入力することでこれを行うことができます。各取引指示には、ユーザーが締結しようとするOTC取引の種類に応じて、随時Binance Japanが要求する詳細を含めなければなりません。これには、該当する取引の組み合わせ、本価格(当該本価格は、Binance Japanから受領した最新の本価格でなければならず、失効し又はBinance Japanにより撤回されていないものとします。ただし、Binance Japanは、その裁量により、失効した本価格を参照する取引指示を実行する(Nestに取り次ぐことを含みます。以下同様です。)ことができるものとします。)及び適用される想定元本(当該金額は、Binance Japanが随時指定する最低金額を下回らないものとし、かつ、最高金額を上回らないものとします。)が含まれますが、これらに限りません。
3.2 Binance Japanは、取引指示を承諾する義務を負わないものとします。本第3条に定めるすべての要件を満たさない取引指示をBinance Japanが承諾した場合でも、その後の要件を満たさない取引指示を承諾する義務をBinance Japanに負わせるものではありません。
3.3 取引指示が不明瞭であるか、又は他の取引指示と矛盾する場合、Binance Japanは、Binance Japanが誠実に正しい解釈であると考える合理的な解釈に従い、取引指示に依拠して行動する権利を有するものとします。
3.4 ユーザーにより、又はユーザーに代わって、合意された通信チャネルを通じて提出される取引指示は、当該取引指示に記載の条件でBinance JapanとNestとの間でOTC取引を締結させ、ユーザーにその効果を帰属させることを求めるBinance Japanへの申し出とし、Binance Japanは、その単独の裁量により、これを承諾又は拒絶することができます。Binance Japanは、その理由の如何を問わず取引指示を拒絶することができ、本契約又は本利用規約(若しくはその他)のいかなる規定も、Binance Japanが取引指示をNestに取り次ぎOTC取引を成立させることを義務付けるものではありません。Binance Japanは、理由又は通知をユーザーに与えることなく、OTC取引の締結、取引指示の承諾又はその他の行為を拒絶することができます。Binance Japanは、取引指示を行おうとする者の身元又は取引指示の発信元若しくは出所を確認し、これについて満足を得る権利を有し(ただし、かかる確認が義務付けられることはありません。)、Binance Japanが確認を求めた事項についてBinance Japanが満足を得ない限り、かつ満足を得るまでの間は、Binance Japanは、あらゆる取引指示に依拠し又はこれに基づき行動することができます。合意された通信チャネルの不具合又は遅延を含め、理由の如何を問わずBinance Japanが受領していない取引指示は、拒絶されたものとみなされるものとします。一度Binance Japanに提出された取引指示は、Binance Japanがその単独の裁量により別途許可しない限り、一旦実行されてからは、ユーザーにより撤回、取消し、又は修正することはできません。
3.5 Binance Japanによる取引指示の実行は、Binance Japanがユーザーに対し、関連するOTC取引が「行われた」又はその他の形で「実行された」旨を、合意された通信チャネルを通じて明示的に確認した時点で行われるものとし、当該取引指示の条件に基づいた、Binance JapanとNestとの間で、OTC取引に対する拘束力を有する合意が構成され、その効果がユーザーに帰属します。ユーザーは、本契約に別途規定されるBinance Japanの権利に従い、一度締結されたOTC取引は、対応する取引指示がユーザーによる不備又は誤りの結果として提供されたものであるかにかかわらず(OTC取引の条件に関連するものを含みます。)、両当事者の同意なしに取消し、修正、又は解消できないことを確認し、これに同意します。
3.6 Binance Japanは、取引指示の実行及びOTC取引の締結について合意された通信チャネルを通じてユーザーに通知するものとしますが、当該通知の遅延があっても、当該OTC取引の有効性には影響しないものとします。ユーザーは、Binance Japanへの取引指示の提出後速やかに、取引指示が承諾されOTC取引が締結されたことを通知する連絡を合意された通信チャネルを通じて受け取らなかった場合は、合意された通信チャネルを通じて速やかにBinance Japanに連絡し、当該OTC取引の状況を確認するものとします。
3.7 OTC取引が成立した場合、Binance Japanは、OTC取引の条件を記載した確認書(以下、「取引確認書」といいます。)をユーザーに提供します。
4. 注文
4.1 Binance Japanにより許可される場合、ユーザーは、Binance Japanが随時指示する方法で注文の条件を指定することにより、合意された通信チャネルを通じてBinance Japanに注文を送信することができます。さらに、ユーザーは、注文が実行されていないことを条件として、合意された通信チャネルを通じてBinance Japanと連絡を取ることにより、既存の注文の修正又は取消しを依頼することができます。Binance Japanは、その単独の裁量で、注文の修正又は取消依頼を承諾又は拒絶することができます。Binance Japanがユーザーによる既存の注文の修正依頼を承諾する場合は、修正された注文は、ユーザーによる新規の注文として取り扱われます。Binance Japanは本契約及びプラットフォームで規定されたその他の条件に従って注文を実行します。
4.2 Binance Japanは、その単独の裁量で、注文の承諾又は拒絶を行うことができ、当該承諾又は拒絶は、Binance Japanによる決定をもって有効となるものとします。注文の承諾は、Binance Japanとユーザーとの間の拘束力のある合意とはならず、Binance JapanがNestとの間でOTC取引を成立させることを義務付けるものではありません。Binance Japanが承諾した注文(以下、「承諾された注文」といいます。)は、その後、Binance Japanの単独の裁量でユーザーに戻される可能性があり、Binance Japanは、注文が承諾された注文であるかどうかにかかわらず、注文に応じてBinance JapanとNestとの間でOTC取引を成立させるいかなる義務も負わないものとします。
4.3 承諾された注文は、承諾後いつでも(ただし、ユーザーが指定した最も遅い実行時刻(ある場合)までに)その全部又は一部をBinance Japanが実行することができます(以下、「有効期限」といいます。)。有効期限までに実行されない注文(又は注文の一部)は、当該有効期限に失効するものとします。Binance Japanによる注文(又は注文の一部)の実行は、当該注文の条件に基づくBinance JapanとNestとの間のOTC取引に対する拘束力のある合意を構成し、その効果がユーザーに帰属するものとします。Binance Japanは、当該実行について合意された通信チャネルを通じてユーザーに通知するものとしますが、当該通知の送付の遅延があっても当該OTC取引の有効性には影響しないものとします。
4.4 Binance Japanは、Binance Japanの支配の及ばない要因の影響を受けることから、すべての注文に応じることを保証しません。Binance Japanは、その単独の裁量で、注文の種類を追加又は削除することができます。
5. 取引
5.1 Binance Japanは、別段の合意がない限り、Binance Japan本人の名で、ユーザーのためにOTC取引を締結します。ユーザーは、Binance Japanが書面で明示的に別段の合意をしない限り、他の当事者の代理人としてではなく、ユーザー本人としてOTCサービスを利用することに同意します。上記に従うことを条件に、本契約及びOTC取引に基づくBinance Japanの義務は、ユーザーのみに対するものとし、別段の明示的な合意がない限り、Binance Japanが第三者を認識しているかどうかにかかわらず、Binance Japanは第三者に対するいかなる義務又は責任も負いません。
5.2 ユーザーは、OTCサービスが非助言ベースで提供されること、つまりBinance JapanがOTC取引のメリットについてユーザーに助言を提供しないことを確認し、これに同意します。ユーザーは、自身が行う取引指示、注文又はOTC取引に関して行うあらゆる決定については、ユーザーが単独で責任を負うことを確認し、これに同意するものとします。Binance Japanは、ユーザーに対し、投資、法律、税金又はその他の形式の助言を提供せず、ユーザーはBinance Japanにそのような助言を要求することもできません。
5.3 ユーザーは、(取引規則が適用される場合には)本契約の条項が取引規則によりさらに補足されることを確認し、これに同意します。本契約の条項と取引規則との間に矛盾又は抵触がある場合には、別途明記しない限り、本契約で企図されるサービスについては取引規則が優先するものとします。
5.4 ユーザーは、適用法令により要求されるユーザーによるOTC取引の報告についてはユーザーが単独で責任を負うこと、また、OTC取引の報告に関してBinance Japanがいかなるインフラストラクチャー、サポート及び支援も提供しないことを確認し、これに同意します。
5.5 Binance Japanは、暗号資産の流動性についていかなる表明及び保証も行わず、ユーザーは、Binance Japanが流動性を管理する能力を有しないこと、また、暗号資産の流動性不足を原因としてユーザーが被る損失についてBinance Japanが一切責任を負わないことを確認し、これに同意します。ユーザーは、本契約に基づきユーザーが行うOTC取引についてはユーザーが単独で責任及びリスクを負うことを確認し、これに同意します。
5.6 Binance Japanは、いつでもユーザーのアカウント履歴の過誤を修正することができ、以下の取引を無効とし又は取り消す権利を留保します。
1. 明白な過誤を含む、又は明白な過誤から生じる取引
2. 当社が取引の正確又は公正な詳細であると合理的に考える内容を反映する場合。
5.7 ユーザーは、以下を確認し、以下に同意します。
1. Binance Japanによる誤った価格の送信及び/又は極端な相場変動により、OTC取引を執行する際の価格がその時点における当該OTC取引の市場価格と著しく異なるか、又は著しく異なっていなくても事実上誤りである(不注意で買い呼び値を売り呼び値として提示すること又はその逆を含みますが、これらに限定されません。)とBinance Japanが判断した場合、又は
2. ユーザーが不適切な意図をもってOTC取引を執行したと信じるに足る理由をBinance Japanが有するか、又は相場操縦(OTC取引の執行可能価格が市場価格を反映していない機会に乗じること又はBinance Japanの価格提示方法を不当に利用することを含みますが、これらに限定されません。)の疑いがあるとBinance Japanが判断した場合には、
(Binance Japan又はユーザーが負担すべき支払い又は違約金なく、また、適用法令等を遵守していることを条件として)以下のいずれかを行う権利がユーザーからBinance Japanに対して付与されます。
1. 当該OTC取引を取り消し/無効とし、当該OTC取引が行われなかったものとして取り扱う、又は
2. 当該時点における市場価格(公正な価格設定のために利用可能な情報源を参考にBinance Japanが決定する。)を反映させるために(Binance Japanが変更後の価格をユーザーに通知した上で)当該OTC取引の価格を変更する。
5.8 Binance Japanが上記第5.7条にいう権利に基づきOTC取引を取り消す場合、Binance Japanは、当該OTC取引に関連して行われたユーザーの口座への暗号資産の移転及び/又はユーザーの口座からの暗号資産の移転を、当該OTC取引が行われなかったものとして取り消します。Binance Japanが第5.7条にいう権利に基づきOTC取引を変更する場合、Binance Japanは、当該OTC取引の変更後の条件の詳細を合意された通信チャネルを通じてユーザーに確認するとともに、変更される当該OTC取引の条件を反映させるために必要なユーザーの口座への暗号資産の移転及び/又はユーザーの口座からの暗号資産の移転を行います。ユーザーは、上記第5.7条のBinance Japanの権利に基づき取り消され又は変更される可能性のあるOTC取引に関連して又は当該OTC取引に依拠して行われた可能性のあるユーザー自身と第三者との間の取引についてはユーザーが単独で責任を負うことを確認し、これに同意します。さらに、ユーザーは、Binance Japanが1つ以上の不正確な価格を送信したことを原因として、及び/又は極端な市場の変動があった場合、及び/又はOTC取引の取消し若しくは変更の結果、ユーザーが被る可能性のある損失又は損害について、Binance Japanは、Binance Japanに故意又は過失がない限り責任を負わないことを確認し、これに同意します。
5.9 ユーザーは、取引指示、注文又はOTC取引にはBinance Japanにより随時課せられるリスク及び/又は限度額(一般的なもの又はユーザー独自のものとなる可能性があり、すべての暗号資産又は一定の暗号資産のみに適用される可能性があり、また、常にBinance Japanの単独の裁量により課せられ、変更され、維持され又は撤廃されます。)(以下、「取引制限」といいます。)が適用される可能性があることを確認し、これに同意します。Binance Japanは、その単独の判断によれば取引制限に違反しているか又は違反することになる取引指示又は注文を拒否し、取り消し又は変更することができます。Binance Japanは、注文が取引制限に違反している状況下でBinance Japanにより拒否され、取り消され又は変更される取引指示又は注文に関連して生じた損失については、Binance Japanに故意又は過失がない限り、ユーザーに対して一切責任を負わないものとします。ユーザーは、OTCサービスに関して適切な取引制限を設けるためにBinance Japanに協力し、合理的にみて必要であるとBinance Japanが判断するすべての情報及びデータを提供することを約束します。
5.10 また、ユーザーは、明白な過誤がない限り、ユーザーとの間で行われたOTC取引に関するBinance Japanの記録を最終的かつ確定的な記録とすることを確認し、これに同意します。ただし、Binance Japanは、判明している記載事項、明細書、取引確認書又は助言の誤りについては自らが満足するように随時修正することができ、かかる誤りによりユーザーに誤って支払われた暗号資産の即時返還をユーザーに求めることができます。ユーザーによる異議申立ては、その裏付けとなる証拠が添付されない限り、いずれも有効でないものとします。ユーザーは、すべての注文及びOTC取引に関する適切な記録を、適用法令等により要求されるとおり保管することを約束し、これに同意します。
5.11 合意された通信チャネルを通じて行われたOTC取引を正確に反映していない取引確認書は、(a)当該取引確認書が証するOTC取引の効力に影響を及ぼさず、(b)明白な過誤がある場合には、当該取引確認書に不正確に記録されている事項の履行を強制する権利をユーザーに付与しません。
5.12 Binance Japanは、明白な過誤を含むか又は明白な過誤から生じるOTC取引を初めから無効とするか又は取り消すか、若しくは誠実に行動するBinance Japanがその単独かつ絶対的な裁量により、明白な過誤がないOTC取引の正確又は公正な詳細であると判断する事項を反映させるために当該OTC取引の詳細を変更する権利を留保します。
5.13 Binance Japanは、Binance Japanに故意又は過失がない限り、明白な過誤(発生原因を問いません。)に関連してユーザーが被るいかなる種類の損失又は要求(直接的なものか又は間接的なものか、特別なものか又は付随的なものか(利益の喪失及び機会の喪失を含みますが、これらに限定されません。)を問いません。)について、ユーザーに対して責任を負わないものとします。
5.14 Binance Japanは、Binance Japanに故意又は過失がない限り、本契約によりBinance Japanに付与される裁量権、権能又は権限を行使し又は行使しないための取引指示及び/又は注文を承諾しないことによるいかなる損失も負担せず、及び/又はいかなる責任も負わないものとします。Binance Japanは、合意された通信チャネル(Binance Japanにより又はBinance Japanのために所有及び/又は操作される機器又はシステムを含みます。)を通じた取引指示及び/又は注文の送信中における喪失若しくは送信の遅延又は不正傍受によりユーザーに生じるいかなる損失についても、Binance Japanに故意又は過失がない限り、ユーザーに対して責任を負わないものとします。
5.15 ユーザーは、Binance Japanが随時定めるユーザーによるOTCサービスの受領に関する手数料、費用、料金及び負担金並びに本契約及び本利用規約に基づきBinance Japanに支払うべきその他の金額を支払うことに同意します。
5.16 いずれのOTC取引も、取引ごとに暗号資産をユーザーの口座に直接移転し、また、ユーザーの口座から直接移転することにより決済されます。ネッティングは、ユーザーとBinance Japanとの間で書面により別途合意しない限り、複数のOTC取引間において適用されません。Binance Japanは、ユーザーがBinance Japanのインフラストラクチャーの外部において有する外部ウォレットへのOTC取引の決済及び当該外部ウォレットからのOTC取引の決済を許可することに同意することができますが、同意する義務を負いません。Binance Japanが外部ウォレットへのOTC取引の決済を許可する場合、ユーザーは、かかる決済に関するすべての手数料及び料金の支払いについて単独で責任を負うものとし、かかる決済に関連して生じる手数料、料金又は損失について、要求があり次第、Binance Japanに全額払い戻すことを約束します。
5.17 Binance Japanは、OTC取引の評価額を提供する義務を負わないものとしますが、評価額が提供される場合であっても、かかる評価額は情報提供のみを目的とするものとし、ユーザー自身により利用されることのみを意図するものとします。別途明記しない限り、評価額は、所定の日におけるその時々の仲値に基づく参考値となります。評価額は、仲値に基づくOTC取引の最新の経済的価値に関するBinance Japanの見積もりを表しますが、取引の規模、市場の流動性及び/又は資金の使途等を考慮するための調整を含むこともあります。一定のOTC取引については、将来の市況に関する仮定を設け、社内の独自モデルから評価額を導き出すことが必要になる可能性があります。異なる仮定及び/又はモデルに基づく評価額は、異なる結果をもたらす可能性があります。OTC取引に関してBinance Japanが提供する評価額は、新たなOTC取引が行われる際の実際の条件又は既存のOTC取引が清算若しくは解約される際の実際の条件を表すものではありません。Binance Japanは、評価額の算定又は公表におけるいかなる誤り又は省略についても責任を負わないものとし、ユーザーに提供され、ユーザー又は第三者により使用される評価額に生じるいかなる損失、請求又は損害(直接的なもの、間接的なもの、付随的なもの等の別を問いません。)についても、Binance Japanに故意又は過失がない限り、責任を負わないものとします。
6. 表明及び保証
6.1 両当事者が本利用規約において行う表明及び保証に加えて、また、かかる表明及び保証に影響を及ぼすことなく、ユーザーは、取引を行う都度、以下のとおり表明及び保証します。
(a) ユーザーは、当該取引の特徴を理解及び評価することができ、当該取引のリスク及び条件を(自らのために又は独立した専門家の助言を通じて)理解することができ、かかるリスク及び条件を理解して受け入れており、当該取引のリスクを引き受けることができ、かかるリスクを引き受けていること、並びに
(b) ユーザーは、自らの計算で行動しており、当該取引を行うために、また、当該取引がユーザーにとって適切であるか否かについて、ユーザー自身の判断及びユーザーが必要と認めたアドバイザーからの助言に基づきユーザー独自の判断を行っていること。ユーザーは、Binance Japanにより行われたいかなる通信(書面又は口頭の別を問いません。)についても投資に関する助言として又は当該取引の実行を推奨するものとして依拠していないこと(取引の条件に関する情報又は説明は投資に関する助言又は当該取引の実行を推奨するものとはみなされないものであると理解されています。)。Binance Japanは、当該取引に関連してユーザーの受託者又はアドバイザーとして行動していないこと。
7. 責任の制限
7.1 ユーザーは、OTCサービスに関連する合意された通信チャネルの利用が完全にユーザー自身の責任によるものであり、かかる利用に伴う又はかかる利用に関係する損失については、Binance Japanに故意又は過失がない限り、ユーザーが一切の責任及びリスクを負うことを確認し、これに同意します。
7.2 上記に影響を及ぼすことなく、また、本利用規約に記載する免責文言、制限又は責任・補償条項に影響を及ぼし又はそれらと重複することなく(ただし、適用法令に基づき責任を排除することができない場合を除き)、ユーザーは、以下を確認しのうえ同意します。
(a) Binance Japan、Binance関連会社及びこれらの取締役、株主、出資者、役員、従業員、弁護士、代理人、代表者、サプライヤー及び請負人(以下、総称して「Binance Japan等」といいます。)のそれぞれは、(i)Binance Japanが提供する本価格、(ii)合意された通信チャネルのエラー又は合意された通信チャネルからの欠落、(iii)合意された通信チャネルによる取引指示又は注文の不送信、取引指示若しくは注文の送信又は受信の遅延、取引指示又は注文の拒否又は不執行、又は取引指示又は注文の執行又は不執行を確認する通知(取引確認書を含みます。)のユーザーによる受領の遅延、又は(iv)合意された通信チャネルへの不正アクセス又は合意された通信チャネルの不正利用により直接又は間接に生じるいかなる種類の損失、損害又は請求について、故意又は過失がない限り、責任を負わないものとします。
(b) Binance Japan等は、各Binance Japan等に故意又は過失がない限り、合意された通信チャネル等を通じて提供された本価格その他の情報に基づく取引指示、注文、投資判断又は第三者の物品若しくはサービス(金融商品及び暗号資産を含みます。)の購入に起因する責任を負わないものとします。
(c) Binance Japan等は、合意された通信チャネル又はOTCサービスの利用又は利用不能に直接又は間接に起因するいかなる損害(直接損害、間接損害、懲罰的損害、特別損害又は付随的損害の別を問いません。)についても、各Binance Japan等に故意又は過失がない限り、一切の責任を負わないものとします。
(d) Binance Japan等はいずれも、各Binance Japan等が合理的に制御できない力又は状況を理由とする本契約に基づく義務の不履行又はその履行遅滞について責任を負わないものとします。
(e) 当社の故意又は重過失による場合を除き、本契約及びOTCサービスに関連するBinance Japan等の責任の総額は、契約、不法行為等のいずれに基づくかを問わず、100,000米ドルを超えないものとします。